マリンカ日々の記録

6歳男児母。あみぐるみ作っています。ロシア文学好き。

2017-01-01から1年間の記事一覧

黒澤明監督とドストエフスキー!

まだ最後まで観てないんだけど感動に打ち震えたので今ここに記しておこう 黒澤明監督作品「わが青春に悔なし」(1946年) 原節子さんが何でも言いなり系男子に 「ひざまずいて頭を床に擦り付け謝罪しろ」というシーン… ドストエフスキーの「罪と罰」や「未成…

2017年度11月の読書

アンナ・カレーニナ 下巻/トルストイ もう~最高でした タイトルはアンナだけど、もう一人の主人公・レーヴィンの方が庶民の私には親しみやすい。 そして2人が初めて邂逅したのって意外にも物語の結構後半の方ですね 人物それぞれの心理描写が細かく丁寧で…

今年のベスト映画

今年何作か観た中で一番記憶に残ってるやつ ローサのぬくもり/1999年/スペイン これ こんなにボロクソに泣いた映画初めて しかも1週間は思い出し泣きした ローサの優しさがあったからこそのあの繋がりですが~ 最後はなんなんだーもう 東広島の図書館には置…

ブック交換・リサイクル市でゲットしてきた!

日曜日、東広島の黒瀬図書館と中央図書館で 本を持って帰っても良いイベントやってたので行って来ました 因みに去年も中央図書館でゲットしてきたんだけど、記事にはしてなかった 最初は黒瀬図書館へ連れて行って貰いました 良い本見つけた ゲットゲット~ 1…

2017年度10月の読書 その2

死者の書・口ぶえ/折口信夫 二巡目の読了 した した した。 こう こう こう。 時系列をわざとバラバラにし、登場人物もぼんやりぼやかし~… 難しいんだけど、得体の知れない魅力に惹きつけられる… 始終しっとりとした文章でいつの間にやら自分もその時代にい…

2017年度10月の読書 その1

先月までひたすら海外文学だったせいか、今月は妙に日本文学読みたくって ほぼ日本文学縛りとなりました 森鴎外 ●「高瀬舟」 「安楽死」についてが主軸に思える作品です。 森鴎外も医者だったので色々思うところもあったのでしょうか。 病気で動けず、近く死…

2017年度9月の読書

失われた時を求めて 10巻/プルースト ついに最終巻です。 1巻目はとってもしんどかったのにいつの間にやらこの小説に囚われていた 小説って普通、誰がどうなってどういう結末に~?って話の流れを期待して読むものでしたが(私の中では) 失われた時を求め…

持ち帰った本、50年前の物価

実家から持ってきました~ 二葉亭四迷、樋口一葉、森鴎外… 有名なのに案外読んだことがない 前回持ち帰れなかった戦争と平和 こんな立派なハードカバー… 昭和43年発行当時、290円 うちにあるドストエフスキー全集 ものすご~く豪華な装丁 昭和44年発行当時、…

2017年度8月度の読書

失われた時を求めて 9巻/プルースト アルベルチーヌ亡き後も嫉妬嫉妬で色々身辺を調べる主人公 でも、だんだんと時が解決してくれます。 時が経つにつれてアルベルチーヌのことは思い出になり、強い思いからは解放 久々に以前好きだったジルベルトとサン・ル…

2017年度7月の読書

失われた時を求めて 8巻/プルースト 8巻にきて急にまた分厚くなりましたが、とても面白い巻でした。 囚われの女—という副題だけど主人公も嫉妬に囚われていて、アルベルチーヌを軟禁状態に… 初めて出会った頃とは違って物凄くアルベルチーヌ偏愛 もうアルベ…

2017年度6月の読書

失われた時を求めて 7巻/プルースト シャルリュス氏の変貌ぶりというか本性というか、初登場時との印象と全然違う 恋は盲目…てでぶっちょのふんぞり返ったおっさんんがほんとなりふり構わず信じられんことし出すのは 笑っちゃいかんがちょっと滑稽に思えた …

映画感想

色々観てるんだけど忘れそうだから 観た中で面白かったやつを記しておこう 最初はここ1年で観た中でツートップな2作 瞳の奥の秘密(2009年)/スペイン・アルゼンチン映画 最初から最後まで伏線ちりばめてて回収作業がとても素晴らしかった 25年前の女性殺…

広島で買ったもの

今回食べ物じゃなくて本ばっかり仕入れた カフカ短編集 ゴンチャロフって日本に来てたんだ 巨匠とマルガリータ ああー早く読みたい 岩波は本屋さんが発注でなく買い付けで売るから 本屋さんから無くなったらもう仕入れないって聞いたことがあった。 なので欲…

2017年度1月~3月の読書

今年に入ってからは簿記の勉強優先していて全然読書できてな~い 体が2つ欲しいわ。 そんな3か月分の記録 狂人日記/ゴーゴリ ゴーゴリはやっぱり短編が好き 「狂人日記」…気のふれた中年男が綴る日記 ゴーゴリの書く主人公は孤独で身分が下で救い難い人が…

12月度の読書

ロシヤ文学評論集Ⅱ/べリンスキー 文学の繁栄している国というのは同時に芸術も繁栄していて 芸術・文学の繁栄って結局はその国が進んでいるということだ 歴史が浅かったり後進国だと芸術や文学の大成は難しい ロシア文学は歴史は浅くてもとても勢いがあって …