2018-01-01から1年間の記事一覧
今年もたくさん良い作品に出会えました ここ2年はドストエフスキーに留まらず色々な作家さんや国の本を読んで 幅が広がったように思います。 まだ英米文学をあまり読んだことが無いかな?? どうしても好みが偏っていてロシア文学とフランス文学に行ってし…
その1から何日経ったことやら 忘れないうちにメモ。。。 東京暮色/1957年/日本 小津安二郎監督作品にしては珍しく全体的に暗い作りで逆に新鮮 いつもサザエさん観ているような安心感があったけどね。。。 でもこんな暗い話でも惹きこまれちゃって最後まで楽…
存在の耐えられない軽さ/ミラン・クンデラ 読んで良かった! そして出会えて良かった 文豪、ミラン・クンデラ 10月に読んだサルトルの『嘔吐』と同じく 文学と哲学が混ざり合った内容だけど サルトルとはまた大きく違う魅力があって 文学として楽しむのもこ…
「読書の秋におススメの小説」 散々考えたけど…特別に秋だからこれおススメだよ!っていうのは思いつかないね ドグラ・マグラ/夢野久作 一番最初に頭に浮かんだ 日本三大奇書のひとつ 普段とちょっと違った読書タイムを味わいたい時なんかにもってこい 思春…
嘔吐/ジャン=ポール・サルトル 哲学者サルトルの書いた小説 サルトルの哲学『実存主義』 物質は全て偶然に存在しているだけで何の意味も持っていない 人間も偶然存在しているだけで人生の生きる意味や目的なんてないんだ❕ と気付き全てのものに『嘔吐感』を…
カリートの道/1993年/アメリカ 一度裏社会に入っちゃうとかたぎには戻れない 出所後まっとうな生き方をしようと奮闘するカリートだけど 様々なしがらみが邪魔をする⤵ 寄りを戻した女性と新たにできた命 南の国で仕事をしながら共に暮らしていく夢を見るけど …
はつ恋/ツルゲーネフ 16歳の少年・ウラジーミルが恋した相手は隣家の年上の公爵令嬢 ジナイーダは美貌と魅力に溢れていて取り巻きの男たちの多いこと! その中で女王のごとく君臨し毎日遊びほうけています 取り巻き連中たちは、誰がジナイーダをものにできる…
奔馬 豊饒の海2巻/三島由紀夫 1巻『春の雪』の悲恋とはうってかわって若く純粋な志が一本の柱となっている『奔馬』 1巻で主人公・清顕の友人だった本多が38歳の大人になって再登場❕ あれ~これ主人公不在で物語が進んでいくのかな?? と思った矢先、 なん…
アンドロメダ…/1971年・アメリカ 衛星が落下した小さな村 住民が皆謎の死を遂げている… 衛星回収に向かった軍人も死亡! 未知の病原体か…空気感染!? 何故か赤ちゃんとアル中の老人だけは生き残っている。 派手な演出はないのに最初から最後までドキドキが…
父と子/ツルゲーネフ ロシアの農奴解放後、 古い貴族的文化から新しい民主的文化台頭へ✨ そんな時代の転換期 ニヒリスト(虚無主義者)の知識人・雑階級の平民『バザーロフ』 古い時代の考え方を全て取り払う全くのニュータイプな人間が主人公だ! この『父…
オブローモフ 上巻/ゴンチャロフ びっくり!!こんな小説今まであったかしら?? このオブローモフは上中下と3冊ありますが(岩波文庫) なんと、この上巻まるまる、主人公が自室のベッドから全く動かないんです。 160年程前に書かれた元祖!?ニート小説 主…
神曲-煉獄編-/ダンテ 地獄編に続く神曲 2巻目にあたる煉獄編 煉獄とは、地獄に行くほどの罪もないけど天国に行くほどでもない人たちが 天国へ行くために悔い改める場所だそうです。 天国へ行くために心の修行が必要みたい 地獄編は上から下へ下りていく形だ…
戦争と平和 下巻/トルストイ トルストイ小説に出てくるヒロインは皆はじけた後に精神を病む気がする… 婚約者ありながらちょっと別の男にチヤホヤされたらコロッといっちゃったナターシャ 見つかって婚約破棄だわ、男とはかけおちできんだわでなんだか汚名だ…
列車に乗った男/2004年・フランス 今年観た中では今んとこナンバー1の良作映画 観終わった後の満ち足りた気持ちと焦燥感とがごちゃ混ぜになったこの妙な感情のぶつけどころがない なんだこれーーー すごく良かった すごく良かった(2回目) 元教師の孤独な…
戦争と平和 上巻/トルストイ ひゃ~! 誰もが知っている名作文学 読もう読もう思いつつずっとホーチミンしてたけどついに着手できたぞ やっと 凄い大作だった。。。まだ上巻読んだだけだけど 前半はずっと戦争の話で淡々と読み進めるような感じだけど 後半貴…
新婚道中記・1937年・アメリカ なんだか可愛くって始終にやにやしてた。 日本語のこのタイトルはちょっとダサいように思う 狩人の夜・1955年・アメリカ ワンピースのローはこの主演の人がモチーフなんかな。 キリストのモチーフで物語が進む サイレントラン…
緋文字/ホーソーン へスター・プリン チリング・ワース 登場人物の名前の響きが何だかいちいち素敵 最初なんだなんだ??で後からグイグイ惹き込まれる 読み終わった後 あれ??ていうか結局緋文字って何ぞや?? ドグラ・マグラ的はてなが頭上に飛ぶ❔❔ 今ま…
白痴 下巻/ドストエフスキー このお話…こんな凄い展開だったのか すっかり忘れているし、やっぱり初めて読んだ時よりも2度目の方がじんわり心の隙間に沁み込んでくる ナスターシャ・フィリポブナ、ドスト作品に出てくるヒロインの中でも群を抜いて 魅力的な…
観てすぐに感想を吐き出したくなる映画って早々出会えないんですが インセプション/2010年/アメリカ うひ~凄かったこの映画!! 始終鳥肌立ちっぱなし!なにこれ~観てよかった 映像も凄いんですが…話の構造がしっかりしている なんかのSF小説が原作かしら…
白痴 上巻/ドストエフスキー 初めて読んだのは4、5年前だったかな?? その時も「面白い」て感じたけど2巡目の方が圧倒的に面白い ドスト作品はどれも凄い… 読み返すごとに面白さが増す。 先月まで読んでいた「未成年」が良い意味で地味だったせいか 「白…
二十四時間の情事/1959年/フランス 日本語タイトル違和感あるけど 「ヒロシマ・モナムール」 戦後数年の広島を舞台に撮影されたフランス・日本合作映画です 反戦映画を撮るために広島へ来たフランス女優が広島男と恋愛する映画 単純に恋愛映画ではなく、反戦…
2018年初の読書記録 ウィルヘルムマイスターの修業時代/ゲーテ 12月に読んだ若きヴェルテルの悩みと抱き合わせ収録されていたので、ついでに~ と思ったら若きヴェルテルよりこちらの方が好きかもしれない。 ドイツ文学らしく、教養的要素の地をいくような小…
パルムの僧院/スタンダール ずっと読みたかったスタンダールにやっと着手 この作品はロマン主義が流行っていた時代に先駆けて、 写実主義の重要な作品だそうです。 私は最初の方のナポレオン戦争あたりの描写読むのがちとしんどかったけど、 戦争抜け出た後…
2017年度最終感想だよ 若きウェルテルの悩み/ゲーテ ドイツの文豪、ゲーテの小説です。 主人公ウェルテルと友人との手紙のやりとりの、書簡体で展開していきます ウェルテルが新天地で一目惚れした女性には婚約者がいて、 叶わぬ恋に悶々としやがてはピスト…